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当院では、下記のような感染症対策を行っております。
【普段から行っている感染防止対策】
・手袋、紙コップなどディスポーザブル(使い捨て)
・マスクの着用
・コントラ、タービンといった削る器具は、患者様ごとに滅菌消毒して交換
・患者様ごとに診療台や操作ボタンなどを清拭
・オートクレーブ(高圧蒸気滅菌器)を使った滅菌
・使用後の器具は次亜塩素酸水で洗浄
・消毒洗浄した器具は個包装し滅菌
・空気清浄機を設置
・口腔外バキュームの設置
・待合室にあるイスやソファの清拭
【当院の新型コロナウイルスにより行っている特別な感染防止対策】
・定期的な院内の換気
・医院の入口にアルコール消毒液を設置
・医療機関向け空気清浄機の設置
・ドアノブ、手すりなど清拭
・受付もマスクを着用(ご了承ください)
・スタッフの手洗い回数の増加
・換気の徹底
当院では、普段よりも院内感染防止対策を行っておりますが、皆様もご来院いただく際は、身体に不調はないか、検温確認、マスク着用など細心の注意の上、ご来院ください。
また、日本歯科医学会連合より
ウイルス感染に対抗する歯科の重要性
について発表がありました。
以下、全文です。
感染症予防のために大事なことは、身体を清潔にすることです。清潔な体の表面に病原菌は感染しにくいのです。しかし、手や体、髪を洗うことは心がけていても、お口の中を清潔にすることを忘れていませんか?
ウイルスの感染は、鼻と口と目から起こります1)。インフルエンザウイルスの場合、お口が不潔だと、口に入ってきたウイルスが感染しやすくなります。お口を清潔にし、健康に保つことはウイルス感染の水際対策なのです。お口に住んでいる細菌が出すタンパク分解酵素は、ウイルスが粘膜細胞の中に感染することを促進します2)。ウイルス感染予防のために、お口の衛生管理を心がけて下さい。特に歯周病菌は強力なタンパク分解酵素をもっています。歯周病にかかっている方には、ご自身での口腔清掃と共に、歯科医院におけるプロフェッショナルケアも大事です。
ウイルス感染への有効な対策は、体の免疫力を低下させないことです。腸内細菌のバランスは全身の免疫に密接にかかわっています。そのため、腸内細菌のバランスが崩れると、感染症にかかりやすくなったり、さまざまな全身疾患が発症しやすくなることが知られています3)。お口の細菌が食道・胃を通って腸内にたどり着き、腸内細菌のバランスを乱して全身疾患発症の原因となることが判ってきました4)。お口が不潔な方、特に歯周病にかかっている方は、食事のたびにたくさんのお口の細菌が腸に運ばれるため、全身の免疫力が低下するリスクが高まります。
中高年になると誤嚥と言って、食べ物や唾液が気道に入ってしまうことがあります。お口が不潔だと、この時にたくさんの細菌が気管に入って肺にまで至り、誤嚥性肺炎という肺炎を起こしてしまいます。誤嚥のリスクが高い方は、ウイルス性肺炎のリスクも当然高くなります。
さらに、歯ぐきに住む歯周病菌が血流にのって全身を駆け巡り、体のあちこちに炎症を起こします5)。また、歯ぐきの炎症により作られた炎症を起こす物質(炎症性物質)も血流にのって全身へとばらまかれます。その結果、体の免疫が乱されてウイルス感染による炎症症状が進みやすくなってしまいます。
現在、中国からたくさんの論文が発表されています。これらの論文は、ウイルス感染が「口腔からも始まる」可能性を示しています1, 6)。今後ますます検証が進むと、コロナウイルス感染の予防には口腔衛生管理が重要であることがはっきりしてくることでしょう。
手洗い・うがいに加えて、お口のセルフケア(丁寧な歯磨き)とプロフェッショナルケア(歯科医院での専門的クリーニング)を心がけてください。また、舌を磨くこともウイルス感染予防に効果があります。
参考動画:日歯8020テレビ 「インフルエンザ予防と歯周病菌」
https://www.jda.or.jp/tv/96.html