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こんにちは。葛飾区奥戸、京成押上線「京成立石駅」より徒歩10分にある歯医者「奥戸いろは歯科・矯正歯科」です。

歯並びに関する悩みを抱える方のなかでも、叢生(そうせい)に該当するケースは非常に多く見られます。歯がデコボコに生えていたり、重なり合っていたりする状態を指すこの叢生は、見た目の印象だけでなく、口腔内の健康にも深く関わる問題です。
近年では、装置が目立ちにくく快適に治療が進められるインビザラインが注目を集めています。では、インビザラインで叢生は治せるのでしょうか。
今回は、叢生とはどのような歯並びなのか、放置するとどのようなリスクがあるのか、インビザラインで治せるのか解説します。叢生の治療にインビザラインを選択するメリットやデメリットも解説しますので、ぜひ参考にしてください。

叢生とは、歯が本来の位置に整って並ばず、重なり合ったりねじれたりして生えている状態を指します。
あごのサイズに対して歯が大きすぎたり、乳歯が早く抜けたり遅く抜けたりしたことによって永久歯が正常な位置に生えられないと叢生になるリスクが高まります。見た目だけでなく、清掃がしにくい、噛み合わせに支障をきたすといった機能面での問題も生じやすくなります。
叢生は多くの人にとって身近な歯列不正の一つであり、早期に治療することでその後の口腔トラブルの予防にもつながります。

叢生をそのままにしておくと、見た目の問題だけでなく、口腔内の健康や身体全体に悪影響を及ぼす可能性があります。以下に詳しく解説します。
叢生の場合、歯が重なり合っていたり、凸凹していたりするため、歯ブラシが届きにくい箇所が多くなります。その結果、歯と歯の間にプラーク(歯垢)が溜まりやすくなり、虫歯や歯周病の原因となります。
特に歯周病は、進行すると歯を支える骨を溶かし、最終的に歯を失うリスクもある深刻な病気です。歯並びが整っていないことで、日々のセルフケアが難しくなるだけでなく、定期的な歯科検診でも問題を見逃しやすくなる可能性があります。
叢生は見た目だけでなく、口腔内の健康を脅かす大きな要因であることを理解しておく必要があります。
叢生の場合、上下の歯がうまく噛み合わず、咀嚼(そしゃく)に支障をきたすことがあります。食べ物を十分に噛めないことで消化器官に負担がかかると、胃腸の不調につながることもあります。
また、噛み合わせが悪いと、顎関節に負担がかかり、顎関節症や頭痛、肩こりなど全身の不調につながる可能性もあります。さらに、歯の破折や摩耗の原因にもなるため注意が必要です。
前歯がねじれていたり歯と歯が重なっていたりすると、口元の印象に大きく影響を与えます。これにより、人前で笑うことに抵抗を感じたり、自信を持てなくなったりするなど、心理的なストレスにつながることがあります。
とくに思春期の子どもや社会人として人前に出る機会が多い方にとっては、見た目のコンプレックスが日常生活や人間関係に悪影響を及ぼすことも少なくありません。歯並びの改善は、口元の美しさだけでなく、心の健康にも寄与する重要な要素となります。

インビザラインは、マウスピースを毎日装着し、一定期間ごとに交換することで歯を少しずつ動かす治療法です。軽度から中等度の叢生であれば、インビザラインで十分な効果が期待できます。
ただし、重度の叢生や抜歯が必要なケース、歯を大きく動かすケースでは、ワイヤー矯正などの別の矯正方法が検討されることもあります。インビザラインが自分の歯並びに適しているかどうかは、歯科医師の診断を受けたうえで判断することが重要です。

ここでは、叢生の治療にインビザラインを選ぶことによる主な利点をご紹介します。
インビザラインでは透明なマウスピースを使用するため、装着していても周囲に気づかれにくいのが大きな特徴です。そのため、口元の見た目を気にせずに日常生活を送ることができます。
治療中であることを周囲に知られたくないという方にとって、インビザラインはストレスの少ない選択肢です。写真撮影や会話の際も自然な表情を保てるため、心理的な負担が軽減されるのもメリットの一つです。
インビザラインのマウスピースは、食事や歯みがきの際に自分で簡単に取り外すことができます。これにより、口腔内を清潔に保ちやすくなります。また、食事の制限もありません。
装置に食べ物が詰まる心配もなく、普段通りの生活を送りながら治療を進められる点が、多くの方から支持されている理由の一つです。
インビザラインのマウスピースには金属が使用されていません。そのため、金属アレルギーのある方でも安心して治療を受けられます。
従来の矯正装置では、金属部分に反応して口内炎やかぶれが起こることもありましたが、インビザラインではその心配がほとんどありません。アレルギー体質の方や肌が敏感な方にとって、安全性の高い治療法です。
インビザラインでは、マウスピースを装着して歯を段階的に動かしていくため、急激な痛みを感じることが少ないという特徴があります。また、マウスピースは滑らかに作られており、口の中を傷つけにくいため、口内炎や擦れといった不快感も軽減されます。
歯の移動にともなう軽い違和感はあるものの、従来のワイヤー矯正と比べて日常生活に支障をきたしにくいという点が魅力です。
インビザラインでは、治療開始時に立てられた計画に基づいてマウスピースを複数枚まとめて作製し、ご自身の管理のもとで装着・交換しながら治療を進めます。
そのため、通院は1〜2か月に1回程度と少なく、忙しい方や遠方にお住まいの方でも無理なく続けやすいのが特長です。学校や仕事などで時間に制約のある方にとって、通院頻度が少ないことは大きなメリットといえるでしょう。

インビザラインには多くのメリットがありますが、治療を検討するうえで知っておくべきデメリットも存在します。以下に詳しく解説します。
インビザラインで使用するマウスピースは、1日20〜22時間装着する必要があります。これは歯を計画通りに動かすために必要な時間であり、装着時間が短いと治療効果が十分に得られない可能性があります。
装着を怠ると治療期間が延びたり、思うような結果が得られなかったりすることもあります。特に食事や歯みがきの際にマウスピースを取り外したら、再装着を忘れないようにしましょう。
インビザラインは多くの症例に対応していますが、すべての叢生に対応できるわけではありません。歯と歯が大きく重なっている場合や、顎の骨格に問題があるようなケースでは、外科的な治療やワイヤー矯正が選択されることがあります。
インビザラインのマウスピースは取り外しが可能である反面、誤って捨てたり、持ち運び中に破損したりするリスクがあります。
特に外食時や外出先で、外したマウスピースをティッシュなどに包んで置いておいたまま捨ててしまうというトラブルがよく見られます。また、ポケットやカバンの中にそのまま入れて変形するケースもあるでしょう。
マウスピースを紛失・破損して再作製が必要になると、追加で費用や時間がかかることもあります。治療をスムーズに進めるためにも、マウスピースを外したら専用ケースに保管することが大切です。
インビザラインのマウスピースは、長時間口の中に装着するため、清潔に保つことがとても重要です。お手入れを怠ると、細菌の繁殖やニオイ、着色の原因となり、口腔内の衛生状態が悪化する恐れがあります。
基本的には、毎日水やぬるま湯でやさしく洗浄し、定期的に専用の洗浄剤を使って除菌・消臭を行うことが推奨されます。少し手間に感じることもありますが、マウスピースを清潔に保つことは快適な治療生活を送るために欠かせない習慣です。

インビザラインによる矯正治療は、保険が適用されない自由診療となるため、費用面での負担は決して軽くはありません。
インビザラインの費用は治療の難易度や歯科医院によって異なりますが、一般的には70万円〜100万円程度が相場とされています。加えて、精密検査の費用や通院時にかかる調整料などがかかるケースもあるため、事前に確認することが重要です。

叢生は見た目だけの問題にとどまらず、虫歯や歯周病、噛み合わせの悪化など、さまざまなリスクを引き起こす歯並びの一つです。軽度から中等度の叢生であれば、インビザラインで改善できるケースが増えています。
インビザラインには装置が目立ちにくい、自分で取り外しができるといった多くのメリットがある一方で、装着時間の自己管理や費用面の負担といった注意点も存在します。
治療を始める前には、自分の症状が適応かどうかを歯科医院でしっかり診断してもらい、納得のいく治療法を選択することが大切です。
インビザラインを検討されている方は、葛飾区奥戸、京成押上線「京成立石駅」より徒歩10分にある歯医者「奥戸いろは歯科・矯正歯科」にお気軽にご相談ください。
患者様の口腔内の痛みや不安を解消するだけではなく、患者様の人生に笑顔を提供できるような仕事をすることを理念として日々診療しております。当院の診療ページはこちら、初診のネット予約も受け付けておりますので、ご活用ください。