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こんにちは。葛飾区奥戸、京成押上線「京成立石駅」より徒歩10分にある歯医者「奥戸いろは歯科・矯正歯科」です。
インプラントが抜けてしまうのではないかと不安に感じている方がいらっしゃるのではないでしょうか。インプラント治療後に、グラつきや違和感を覚えた経験があるという方もいらっしゃるでしょう。
せっかく治療したインプラントが抜けると、再治療や追加費用が発生するだけでなく、口腔内の健康にも大きな影響を及ぼす可能性があります。
この記事では、インプラントが抜けるとはどのような状態か、どうしてインプラントが抜けるのか解説します。インプラント治療後のトラブルを防ぎたい方は、ぜひ参考にしてください。
インプラントが抜けるとはどのような状態なのか解説します。
インプラントは主にインプラント体(人工歯根)、アバットメント(連結部品)、人工歯(上部構造)の3つのパーツで構成されています。
顎の骨に埋め込んだインプラント体の上にアバットメントが取り付けられ、さらにその上に人工歯が装着される仕組みです。それぞれが重要な役割を担い、全体でしっかりと噛む機能を支えています。
インプラントが抜けるとは、人工歯・アバットメント・インプラント体のいずれかが本来の位置から外れる状態を指します。抜ける部位によって原因や対処法が異なります。
主な原因は固定用のネジの緩みや接着剤の劣化です。軽度なトラブルであるため、再装着が可能なことが多いです。
連結部分の不具合や強い衝撃が原因となることがあります。構造的な問題が関係しているため、専門的な対応が必要です。
骨との結合が失われている可能性があり、最も深刻なケースです。感染や骨吸収などが背景にあることもあり、再治療が必要になることが多いでしょう。
インプラントが抜ける前兆には、噛んだときの違和感やグラつき、人工歯の浮き上がり、歯茎の腫れや出血などが挙げられます。これらの症状が現れた場合は、自己判断せず、できるだけ早めに歯科医師の診察を受けることが大切です。
インプラントが抜ける主な原因を解説します。
インプラントが抜ける主な原因は、インプラントの周囲に炎症が起こり歯茎や骨がダメージを受けるインプラント周囲炎です。
インプラント周囲炎は初期段階では自覚症状が少ないため、気づかないまま進行することが多く、最終的にはインプラントが抜け落ちることもあります。そのため、定期的なチェックが必要です。
強い噛み合わせや歯ぎしり、食いしばりがあると、インプラントに過度な力が加わり、周囲の骨や組織に負担がかかります。これが長期間続くと、インプラントの安定性が損なわれ、抜けるリスクが高まります。
毎日の歯磨きなどのセルフケアが不十分だと、インプラント周囲に細菌が増殖しやすくなります。また、歯科医院での定期的なメンテナンスを怠ると、トラブルの早期発見が難しくなり、抜ける原因につながります。
喫煙は血流を悪くし、インプラント周囲の治癒や免疫機能を低下させます。さらに、偏った食生活や過度な飲酒なども、インプラントの安定性に悪影響を及ぼす場合があります。
インプラント治療は、事前の計画と手術の精度がとても重要です。
もし治療の準備や手術が不十分だった場合、インプラントを入れる位置がずれたり、噛み合わせのバランスが悪くなったりといった問題が起こることがあります。
その結果、インプラントがしっかりと骨に固定されず、時間が経つにつれてグラついたり、最悪の場合には抜けることもあるのです。
長期間使用することで、インプラントが劣化・破損する場合があります。これが原因で安定性が失われ、抜け落ちることがあります。
インプラントが抜けた場合、以下のように対処しましょう。
抜けたインプラントは自分で戻さないでください。無理に自分で戻そうとすると、周囲の歯や歯茎にダメージを与える可能性があります。
外れた人工歯やネジなどの部品は汚れを軽く水で流し、清潔な容器に入れて保管してください。歯科医院で再利用できる場合があるため、誤って捨てたり紛失したりしないようにしましょう。
インプラントが抜けた場合、できるだけ早く治療を受けた歯科医院に連絡しましょう。放置すると、骨や歯茎に悪影響を及ぼす可能性があります。
電話で状況を詳しく伝え、抜けた部品も忘れず持参しましょう。受診までの間は、歯科医師の指示に従ってください。
頬の外側から冷たいタオルなどで軽く冷やすと、腫れや痛みを和らげることができます。
ただし、長時間冷やしすぎないよう注意しましょう。
抜けた部分を刺激しないよう、柔らかい食べ物を選び、歯磨きは優しく行いましょう。軽くうがいをして口腔内を清潔に保つのも効果的です。
抜けた部分を指や舌で強く触ったり、無理に押し込んだりするのは避けてください。また、抜けた部分で硬いものを噛む、うがいを強くする、喫煙や飲酒など刺激となる行為も控えましょう。これらは感染やさらなる損傷のリスクを高める可能性があります。
インプラントが抜けた場合、どのような治療が必要になるのか、費用はどれくらいかかるのか解説します。
まずは歯科医師が口の中や骨の状態を詳しくチェックし、インプラントが抜けた原因を調べます。感染や骨の吸収がある場合は、炎症を抑える治療を優先し、その後に再治療の計画を立てます。
再治療の方法としては、再度インプラントを埋め直すケースもあれば、骨の量が不足している場合には骨を増やす処置(骨造成)を先に行うこともあります。
また、患者さんの全身の健康状態や口腔環境によっては、インプラント以外の選択肢として、ブリッジや入れ歯などが提案されることもあります。
再治療にかかる費用は、治療内容や使用する材料、歯科医院によって異なります。
一般的にはインプラントを再埋入する場合、約40万円程度が目安で、骨造成などの追加処置が必要な場合には、さらに費用がかさむ可能性があります。
インプラント治療は原則として健康保険の対象外となる自由診療ですが、事故や特定の疾患が原因の場合など、例外的に保険が適用されるケースもあります。
費用や支払い方法については、事前に歯科医院で十分な説明を受け、納得したうえで治療を進めることが大切です。
インプラントが抜けるリスクを減らすためには、日々のケアや生活習慣の見直し、定期的な歯科受診が重要です。ここでは、インプラントが抜けるリスクを減らすための予防策について解説します。
インプラントの周囲に汚れがたまるとインプラント周囲炎を引き起こすリスクが高まります。インプラントを長持ちさせるためには、ご自身で行う毎日のケアが欠かせません。
やわらかめの歯ブラシを使い、インプラントと歯茎の境目を意識してやさしく磨くことが大切です。デンタルフロスや歯間ブラシも活用し、細かな部分の清掃を心がけましょう。
磨き残しが気になる場合は、歯科衛生士に正しいブラッシング方法を相談することも有効です。
インプラント治療後も、歯科医院で定期的にメンテナンスを受けましょう。
歯のクリーニングや、インプラント周囲の歯茎の状態のチェックを受けることで、早期にトラブルを発見しやすくなります。定期的に受診することで、ご自身では気づきにくい変化も、歯科医師や歯科衛生士に発見してもらえる確率が高まります。
インプラントの安定には、生活習慣の見直しも大切です。
特に喫煙はインプラント周囲炎を引き起こすリスクを高めます。そのため、禁煙が望ましいです。
また、バランスの良い食事を心がけ、栄養不足を防ぐことも重要です。さらに、過度なストレスは免疫力の低下につながるため、適度な休息やリラックスを意識することもインプラントの健康維持に役立ちます。
インプラントが繰り返し抜ける場合、単なる偶然や一時的な不具合ではなく、根本的な原因がある可能性があります。原因として考えられるのは、次のようなケースです。
これらの問題がある場合には、単にインプラントを再度埋め直すだけでは根本的な解決にはならず、骨造成や噛み合わせの調整、歯周病の治療など、複数の対策を組み合わせる必要があります。
まずは、歯科医師による詳しい診察を受けて、口腔内の状態やインプラントの設置位置、骨の質などを総合的に確認することが重要です。
何度もインプラントが抜けるという状況は、患者さんにとって大きな不安やストレスにつながります。
そのため、セカンドオピニオンを活用して他の歯科医師の意見を聞くことも有効です。複数の視点から治療方針を見直すことで、より確実で安心できる対策が見つかる可能性があります。
インプラントが抜けるとは、人工歯根やその上の人工歯などの部品が本来の位置から外れる状態です。原因にはインプラント周囲炎、噛み合わせの不具合、メンテナンス不足などがあります。
インプラントが抜けた場合は自己判断で戻そうとせず、部品を清潔に保管して速やかに歯科医院を受診しましょう。再治療には状態に応じた費用と期間がかかるため、日頃のケアと定期検診が重要です。
インプラント治療を検討されている方は、葛飾区奥戸、京成押上線「京成立石駅」より徒歩10分にある歯医者「奥戸いろは歯科・矯正歯科」にお気軽にご相談ください。
患者様の口腔内の痛みや不安を解消するだけではなく、患者様の人生に笑顔を提供できるような仕事をすることを理念として日々診療しております。