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こんにちは。葛飾区奥戸、京成押上線「京成立石駅」より徒歩10分にある歯医者「奥戸いろは歯科・矯正歯科」です。
子どもの歯並びは、見た目の印象だけでなく、噛み合わせや発音、さらには将来的な口腔内の健康にも大きく影響します。
近年では小児矯正に関心を持つ保護者の方が増えており「うちの子の歯並びは大丈夫だろうか」「いつから矯正を始めればよいのか」といった不安や疑問を抱く方も少なくありません。
実際、子どもの歯並びは成長や生活習慣によって大きく左右されるため、早めにチェックして適切な対応をとることが大切です。
今回は、子どもの歯並びが悪くなる原因やチェックのポイント、矯正を始める時期などについて詳しく解説します。お子さまの歯並びに悩んでいる保護者の方は、ぜひ参考にしてください。
ここでは、子どもの歯並びが悪くなる原因について解説します。
子どもの歯並びが悪くなる原因の一つに遺伝的要因があります。親の歯並びや顎の大きさ、歯の大きさなどは遺伝しやすく、例えば両親のどちらかに出っ歯や受け口の傾向がある場合、子どもも同様の歯並びになるリスクが高まります。
また、顎が小さいと歯が並びきらず、歯並びが乱れやすくなります。歯並びや顎の形は成長とともに変化するため、6歳前後の乳歯から永久歯への生え変わり時期に注意深く観察することが大切です。気になる場合は早めに歯科医院で相談することが大切です。
子どもの歯並びは、日常の生活習慣によって大きく左右されます。
代表的なのは指しゃぶりや舌で歯を押す癖、頬杖、口呼吸などです。これらの習慣が長期間続くと、前歯が前に出たり、噛み合わせがずれたりする原因になります。また、柔らかい食べ物ばかり食べる生活も顎の成長を妨げ、歯並びが悪くなるリスクが高まります。
これらの習慣を早期に見直すことで、歯並びの悪化を予防できます。
ここでは、子どもの歯並びのチェックポイントについて解説します。
子どもの歯の生え変わりは一般的に6歳頃から始まり、12歳頃までに永久歯へと移行します。この時期に乳歯がなかなか抜けない、永久歯が重なって生えてくる、歯と歯の間に大きな隙間ができるなどの異常が見られる場合は注意が必要です。
特に、乳歯が抜ける前に永久歯が生えてきた場合や、左右で生え変わりの時期に大きな差がある場合は、歯並びや噛み合わせに影響を及ぼすことがあります。そのため、早めに歯科医師に相談しましょう。
子どもの噛み合わせを確認する際は、まず上下の歯を軽く閉じさせ、前歯と奥歯がしっかり噛み合っているか観察します。基準として、上の前歯が下の前歯に2〜3mmほど重なっている状態が理想的です。
また、奥歯が左右均等に当たっているか、前歯が極端に出ていたり引っ込んでいたりしないかもチェックしましょう。もし歯がずれていたり、噛み合わせに違和感があったりする場合は、早めに歯科医師に相談することが大切です。
口を閉じたときに上下の前歯がきちんと重ならず、どちらかにずれている場合や、正面から見て顎が左右どちらかに傾いている場合は注意が必要です。
また、口を開け閉めする際にカクカクと音がする場合や、片側だけで噛む癖がある場合も顎の歪みのサインとなります。
子どもの矯正治療を始める適切な時期は、お子さまの成長や歯並びの状態によって異なります。一般的には乳歯列期・混合歯列期・永久歯列期の3つの段階に分けて考えられます。
乳歯が生えそろう3〜5歳頃は、基本的に経過観察が中心となりますが、指しゃぶりや口呼吸など歯並びに悪影響を及ぼす癖がある場合は早期に対応することが大切です。
次に、乳歯と永久歯が混在する6〜12歳の混合歯列期は、矯正を始める最も適した時期とされています。顎の成長を利用できるため、将来的に抜歯を避けられる可能性が高まります。
一方、すべて永久歯に生え変わった永久歯列期は中学生以降となり、この時期には大人の矯正に近い方法で治療を進めることになります。顎の成長が終わっているため調整の幅は狭まりますが、歯並びや噛み合わせの改善は十分に可能です。
つまり、子どもの矯正は早期に開始することで負担を軽減できる場合が多く、気になる点があれば早めに歯科医院で相談することが重要です。
子どもの矯正治療は1期治療と2期治療に分けられます。
1期治療は、乳歯と永久歯が混ざっている混合歯列期に行う矯正です。顎の成長をコントロールして歯が正しく並ぶためのスペースを確保したり、噛み合わせのズレを改善したりすることが目的です。
取り外し式の装置や拡大床などが用いられることが多く、成長を活かした治療ができる点が特徴です。
永久歯が生えそろった時期に行うのが2期治療です。ワイヤー矯正やマウスピース矯正などを用いて歯並び全体を整え、噛み合わせを改善します。大人の矯正とほぼ同じ方法ですが、顎の骨がまだ柔軟なため、歯の動きがスムーズで治療効果を得やすいのが利点です。
ここでは、子どものうちに歯並びを矯正するメリットについて解説します。
子どもの矯正では、まだ成長途中にある顎の骨をコントロールできるため、大人になってからでは難しい治療が可能です。顎の大きさや位置を整えることで、歯が並ぶスペースを確保し、将来的に抜歯を避けられるケースもあります。
歯並びの乱れは、見た目のコンプレックスにつながりやすいものです。子どものうちに矯正することで、見た目を改善できれば、笑顔に自信を持てるようになり、学校生活や人間関係にも良い影響を与えます。
歯並びが整うと歯ブラシが隅々まで届きやすくなり、磨き残しを減らすことができます。結果として、虫歯や歯周病のリスクを大幅に下げることができ、将来的な治療の負担を軽減できます。
子どもの歯並びが整っていると、発音や咀嚼機能が大きく向上します。
例えば、前歯が正しく噛み合っていない場合、サ行やタ行などの発音が不明瞭になることがありますが、歯並びが整うことで発音しやすくなるでしょう。また、上下の歯がしっかり噛み合うことで食べ物を均等に噛み切れるようになるため、消化器官への負担が軽減されます。
ここでは、子どもが矯正治療を受けるときの注意点について解説します。
子どもの歯並び矯正は成長に合わせて進めるため、治療期間が数年に及ぶことが一般的です。途中で装置の調整や経過観察が必要となり、長期間にわたる通院や管理が求められます。
矯正装置を装着した直後や調整後には、痛みや違和感を覚えることがあります。個人差はありますが、食事や会話に影響が出る場合もあるため、子ども本人の負担を考慮することが大切です。
子どもの歯並び矯正では、通院の手間が大きなデメリットとなります。一般的に矯正治療は1〜2か月に1回の頻度で通院が必要で、治療期間は2〜3年に及ぶことも珍しくありません。
学校や習い事とのスケジュール調整が難しくなる場合や、保護者の方による送迎の負担が増える場合もあるでしょう。矯正装置の調整やトラブル対応のために、急な通院が必要になるケースもあるため、歯科医院の立地を十分に確認しておくことが重要です。
矯正装置の種類によっては、硬い食べ物や粘着性のある食品を控える必要があり、食生活に制限が生じることがあります。また、歯磨きなどのケアも丁寧に行う必要があります。
子どもの歯並びを矯正する場合にかかる費用は、1期治療で10万円~50万円程度、2期治療で30万円〜100万円程度が目安とされています。
加えて、装置の破損や紛失による再作製の費用、定期的な調整料などが発生する場合があります。また、治療期間が延長した場合にも追加費用がかかることがあるため、契約内容や費用の内訳を事前に確認しておくと安心です。
基本的に自費診療となることが多いですが、顎の発育に関わる先天的な疾患や重度の咬合異常がある場合には、保険が適用されるケースもあります。保険が適用されるかどうかは、歯科医師の診断が必要です。
子どもの歯並びは、見た目だけでなく噛み合わせや口腔内の健康、さらには全身の発育にも影響を与える重要な要素です。
歯並びが悪くなる原因には遺伝的な要因もありますが、指しゃぶりや口呼吸などの生活習慣が関係していることも多く、日頃からの観察とケアが欠かせません。
子どものうちに矯正を行うことで、顎の成長を整え、噛み合わせや発音を改善し、虫歯や歯周病のリスクを下げるといった多くのメリットが得られます。
一方で、治療期間の長さや費用、装置の管理など保護者の方の協力が不可欠な点にも注意が必要です。
大切なのは、お子さまの歯並びに少しでも不安を感じたら、早めに小児歯科や矯正歯科で相談することです。適切な時期に矯正を始めることで、健康で美しい歯並びを手に入れ、将来の生活の質を大きく向上させることができます。
小児矯正を検討されている方は、葛飾区奥戸、京成押上線「京成立石駅」より徒歩10分にある歯医者「奥戸いろは歯科・矯正歯科」にお気軽にご相談ください。
患者様の口腔内の痛みや不安を解消するだけではなく、患者様の人生に笑顔を提供できるような仕事をすることを理念として日々診療しております。